アグリビジネス創出フェア2004
2004.10.15ステージA
A-19
11:15〜11:30
アポミクシス(種子ができる単為生殖)を利用した
画期的な高能力作物品種の開発


所属 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構
畜産草地研究所 育種資源研究室
発表者 高原 学
【キーワード】
アポミクシス/遺伝子単離/育種の加速化/ハイブリッド育種

【内容】

 アポミクシスとは、植物が受精しないで種子を作る生殖様式のことで、母親と全く同じ遺伝子型を持つ種子が大量に作られます。このアポミクシスを利用すれば、これまで品種育成にかかっていた時間と労力が大幅に短縮され、新たな品種の開発が飛躍的に進み、また種子生産も大きく省力化されると期待されます。長い間アポミクシス遺伝子は解明されてきませんでしたが、私達は暖地型牧草ギニアグラスを材料に、DNAマーカー(AFLP法)を用いたアポミクシス遺伝子の単離手法を開発しました。これに基づいて、アポミクシス遺伝子座のごく近傍(0.08cM以内)に位置するDNAマーカーを3個以上特定することに成功しており、単離は目前と見込んでいます。アポミクシスの利用は、品種開発・種子販売などの面で全く新しいシステムを構築できる可能性を持っています。単離された遺伝子を導入した各種作物の作出、安全性評価、具体的な高能力品種の開発、販売・流通システムの検討(品種保護など)等を議論しながら、共同研究を進めたいと考えています。
特許等知的財産関連の状況
研究開発の段階 基礎研究
その他アピール点 企業の方と直接お会いして、生の声をぜひ聞いてみたいと思います。
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