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11:30〜11:45 |
新規植物ウイルスベクター群を活用した各種農作物での外来遺伝子発現 および植物遺伝子の機能解明の迅速化
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【キーワード】
植物ウイルス/外来遺伝子発現/ベクター/内在遺伝子制御
【内容】 植物ウイルスで最多のポティウイルスを第2世代の植物ウイルスベクターとして応用し、外来遺伝子発現だけでなく、植物の内在遺伝子の機能解明や新規遺伝子の同定にも利用できるように開発中である。ポティウイルスには200種以上のメンバーが含まれ、個々のメンバーは宿主範囲が狭いがイネを除くあらゆる植物種から分離される。
ウイルス核酸は約1万塩基の一本鎖(+)RNAで、大きなタンパク質を作ったのちに自らのタンパク質分解酵素で成熟タンパク質を作るという、共通のゲノム構造を有する。私たちはこれまでに、キュウリ、カブ、ソラマメなどで外来遺伝子を発現するベクターを開発した。このポティウイルスベクターは、従来のアグロバクテリウム法より簡便・迅速に外来遺伝子を植物で発現することが出来る。
また、従来の植物ウイルスベクターと比べて、1)各種農作物に感染できる複数のウイルスベクターを含む、2)複数の遺伝子を挿入・発現可能、3)ベクターの増殖量を調節可能、などの利点がある。また、シロイヌナズナで有効利用できるベクターも含んでおり、ポティウイルスベクターの有効利用開発を共同で取り組んでみたい。
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