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13:00〜13:15 |
変異型アセト乳酸合成酵素遺伝子をマーカー遺伝子に用いた 植物形質転換選抜マーカーセット “PalSelect”
所属 | : |
(独)農業生物資源研究所 |
発表者 | : |
クミアイ化学工業(株) 生物科学研究所
バイテク研究グループ研究員 河合 清 |
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【キーワード】
植物形質転換/選抜マーカー/植物由来遺伝子
【内容】 アセト乳酸合成酵素(ALS)は、分岐鎖アミノ酸の生合成に関与する酵素であり、植物に広く存在しており、この酵素の働きは、ALS阻害型除草剤により強く阻害される。当社では、ALS阻害剤に対し、自然変異により抵抗性を獲得した変異型ALS遺伝子を見出した。この変異型ALS遺伝子を組み込んだ形質転換体をALS阻害剤で選抜することにより、単子葉および双子葉植物で幅広く効率的な組換え体作出が可能となった。この変異型ALS遺伝子を各種植物形質転換体作出の選抜マーカー遺伝子として用いるため、2種類のベクター(pUC18ベクターおよびpPALSベクター)に組み込んだ。さらにマーカー遺伝子としての機能を強化および付加価値を高めるため、組織特異的プロモーター((独)農業・生物系特定産業技術研究機構出願特許)あるいはイネゲノムから特定したALS遺伝子プロモーターおよびターミネーターと連結し、使用目的別に4種類のベクターを作製した。これら4種類のベクターとALSを阻害する選抜試薬(除草剤有効成分)を組み合わせ、植物形質転換選抜マーカーセット“PalSelect”として商品化した。すべて植物由来の遺伝子を用いることによって安全性に配慮した効率の高い選抜技術を提供する。
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特許等知的財産関連の状況 |
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申請中 |
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研究開発の段階 |
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その他アピール点 |
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変異型ALS遺伝子を用いた実用的作物の作出を目指した共同研究・共同開発を希望する。 |
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