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13:45〜14:00 |
赤潮抑制ワクチンの開発と利用
所属 | : |
(独)水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所 赤潮環境部 |
発表者 | : |
長崎 慶三 |
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【キーワード】
赤潮/環境ワクチン/漁場保全/生態系
【内容】 有明海のノリ色落ち被害(H12年度、被害額136億円)をはじめとして、日本各地で赤潮による漁業被害が頻発しており、有効かつ安全な赤潮防除・赤潮予防技術の開発が望まれている。
過去に発生した赤潮は、人為的な操作が加わらずとも必ず消滅してきた。そこには自然の海に備わる「抗赤潮機能」と呼ぶべき恒常性維持機能が作用している。近年の研究により、ある種の天然ウイルスが実海域で発生する赤潮を抑える役割を果たしていることが解明された。
本プレゼンでは、これらの有用天然ウイルスを用いて海域に抗赤潮機能を付与(=環境のvaccinization)することにより、赤潮の発生を予防するための技術を提案する。
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特許等知的財産関連の状況 |
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取得済み/申請中 |
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研究開発の段階 |
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開発研究 |
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その他アピール点 |
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養殖に力を入れているアジア諸国においても赤潮による被害は深刻です。「海」にもともと備わっている赤潮を抑える力をうまく利用することで、自然と和合した形での海洋利用が達成されるものと期待しています。 |
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