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15:00〜15:15 |
作物栽培の新しい養水分管理技術とセンサ
所属 | : |
大阪府立大学 大学院農学生命科学研究科 |
発表者 | : |
池田 英男 |
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【キーワード】
施肥管理/培地の水分管理/水分センサ
【内容】 葉におけるCO2の吸収は気孔から行われる.これは,よりCO2濃度の高い大気中からCO2濃度の低い気孔内部への拡散によるものであるから,空気に流動がない場合には葉面近傍のCO2濃度は低下する.これを抑制して,気孔からCO2を効率良く吸収できるようにするためには,気流によって常に高濃度のCO2を葉の表面に補給することが必要となる.すなわち,風が吹く必要がある.風が吹けば,葉面境界層は縮小され,葉の表面には常に新しい空気が供給されて,気孔からのCO2吸収は効率良く行われることになる.根においても,周辺の無機要素を吸収すると,根面近傍の無機要素濃度は低下することが見出された. これを防いで,葉で風が吹くような効果をもたらすためには,少量多頻度の液肥施与が極めて効果があることを明らかにした.一般の土耕でこのような潅水施肥技術を用いるためには,過剰な潅水や施肥を防止するためのセンサが必要である.新しく開発されたセンサを用いて栽培を試みたところ,作物の生育促進,施肥量の減少(効率的な肥料の利用)等に顕著な効果が認められた.
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特許等知的財産関連の状況 |
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