アグリビジネス創出フェア2004
2004.10.15ステージA
A-32
15:15〜15:30
休耕田を利用したホンモロコ養殖

所属 鳥取大学農学部
発表者 原田 昌佳
【キーワード】
ホンモロコ/休耕田/養殖/中山間地域

【内容】

ホンモロコとは?:
この魚は琵琶湖固有種の一つで、体長が10〜12cmのコイ科に属する魚である。淡水魚特有の臭いが無く、骨が軟らかく、近畿関西圏では高値で取り引きされている。
休耕田養殖の利点:
近年農林業の後継者不足などを背景に中山間地域では高齢化が進んでおり、休耕田を始めとする遊休地の有効活用が課題となっている。この様な現状において、休耕田を活用したホンモロコ養殖は以下のような利点がある。@水田の周囲に幅1m深さ30cm程度の溝を掘るだけで、水田の形態を変える事無く養殖が可能である。A私設設備費が少ない。B作業が軽便なため高齢者が楽しみながら飼育管理できる。C水田面積当たり米の2.5〜3.0倍の収益が期待できる。
地域の特産品と地産地消:
 鳥取県を始め京都、滋賀、福井、金沢などの日本海沿岸各県では古くから淡水魚を好む食文化があり、50歳代以上の人達にとっては、コイ、フナ等の淡水魚は懐かしい味である。若い世代に忘れ去られたこれら淡水魚の食文化を継承するためにも、このホンモロコは最高の食材である。また、琵琶湖での漁獲量が激減している今日、京都、大阪、滋賀、岐阜などへの出荷が期待できる。
特許等知的財産関連の状況
研究開発の段階 事業化研究
その他アピール点
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