アグリビジネス創出フェア2004
2004.10.15ステージA
A-34
15:45〜16:00
臭化メチル代替の穀物殺虫技術

所属 (独)食品総合研究所
企画調整部
発表者 林 徹
【キーワード】
穀物貯蔵/穀物倉庫/豆類/殺虫

【内容】

臭化メチルはオゾン層破壊の可能性があり、近々、穀物や豆などの害虫の殺虫には使用できなくなり、その代替技術の開発が急がれている。しかし、未だにリン化水素燻蒸以外には有効な代替技術が開発されていない。また、リン化水素燻蒸にも、薬剤耐性害虫の出現という問題があり、完全な代替殺虫技術はない。もともと殺菌を目的として開発したソフトエレクトロン技術は穀物などの殺虫にも利用可能である。ソフトエレクトロン殺菌の実用機を用いて、ノシメマダラメイガで汚染させた米、コクゾウで汚染させた米、アズキゾウムシで汚染させた小豆をそれぞれ3kg処理したところ、ノシメマダラメイガは完全に駆除することができた。また、コクゾウとアズキゾウムシも穀物内部に生息している幼虫以外は完全に駆除することができ、85%以上の殺虫率が得られた。現在、穀物や豆に生息している害虫を完全に駆除する技術の開発を行っている。
特許等知的財産関連の状況 申請検討中
研究開発の段階 基礎研究
その他アピール点 ソフトエレクトロンを用いた殺虫の可能性を明らかにしたので、今後、実用化に向けて、装置・システムの共同開発を行いたい。
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