アグリビジネス創出フェア2004
2004.10.15ステージB
B-24
13:00〜13:15
無人田植え作業

所属 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構
中央農業総合研究センター
発表者 長坂 善禎
【キーワード】
GPS/自動/田植え/省力

【内容】

 中央農業総合研究センターでは、田植機を自動運転して田植え作業を行う技術を開発しました。この田植機は、作業を行う水田の入り口付近でスタートさせると、作業経路を作成し、自動で水田に入って田植えを行い、作業が終わると水田から出てきます。
 無人作業を行う前には、作業の前に一度、水田の形状をコンピュータに記憶させることが必要です。一度記憶させてしまえば、そのデータは半永久的に使うことができます。田植機はこれをもとに、自動で作業経路を作成し、その経路に沿って作業を行います。
 この田植機は、位置を計測するための測位誤差2cmのRTK-GPS、姿勢や進行方向に対するずれを計測する光ファイバジャイロを搭載しており、これらのセンサーからのデータをもとに、コンピュータによりステアリング、スロットルなど各部を操作しています。作業の精度は現在のところ±10cm程度で、10aあたり作業時間は20分程度です。
 ひとりのオペレータで複数の機械を操作することができるため、作業能率を飛躍的に高めることができ、省力化の切り札として期待されます。現在はコストを下げるため、より安価なセンサーを使用しても安定して位置、姿勢計測ができるよう研究中です。
特許等知的財産関連の状況
研究開発の段階 基礎研究
その他アピール点 田植えだけではなく、耕うんから収穫まで、すべての農作業を自動化した省力作業体系を構築するのが最終目標です。そのための共同研究から実証まで行うことができれば幸いです。
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