アグリビジネス創出フェア2004
2004.10.15ステージB
B-25
13:15〜13:30
挿し木を自動で行う装置

所属 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構
生物系特定産業技術研究支援センター
発表者 林 茂彦
【キーワード】
挿し木/自動化/セルトレイ/キク

【内容】

 キク等の挿し木作業を自動化するため、従来、ロボット機構を用いたシステム等が提案されているが、システムが大型でコスト高であることから実用化に至っていない。そこで、作業者がキク穂の供給を行う半自動タイプで、小型軽量な挿し木装置を開発した。この装置は、あらかじめ下葉処理された穂を対象としており、供給部に周回するカップ方式を採用することにより、作業能率の向上を図るとともに、2名による供給を可能とした。カップ内に投入された穂は周回してセルトレイの上部で停止し、植付けハンドでセンタリングされ、セルトレイに10本を一度に挿し木される。2回の挿し木工程で、200穴のセルトレイの長手方向1列(20穴)を植付ける。
 性能試験の結果、挿し木装置の欠株率は0.5〜3.1%で、作業能率は1370〜3030本/h・人であった。欠株率が少なく、作業能率は慣行作業の最大2.4倍、高い実用性が認められた。
特許等知的財産関連の状況 申請中
研究開発の段階 事業化研究
その他アピール点 軽量・コンパクト化により運搬が容易で、設置場所を選ばない。
1名でも2名でも作業ができる。
2通りの植付け方式により深さ調節が可能で、多くの品種に対応できる
周回カップの採用により高能率を実現
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