アグリビジネス創出フェア2004
2004.10.15ステージB
B-31
15:00〜15:15
接ぎ木苗生産システム

所属 大阪府立大学大学院農学生命科学研究科
生物情報システム工学研究室
発表者 西浦 芳史
【キーワード】
ロボット・機械化/環境制御/生分解素材/接ぎ木苗

【内容】

 苗半作という言葉あるように苗の生育活性が後の作物の生育に大きく関わり、いかに丈夫かつ良質で健全な苗を揃えて作ることが重要であり、その方法の一つに接ぎ木がある。接ぎ木には、播種(あるいは、栄養繁殖)―育苗―接ぎ木―養生(活着・馴化)―(保蔵)―(鉢上げ)―出荷まで一連の工程があり、システムの構築過程において創成した要素技術についてここで言及する。
・生育のバラツキを抑えるために、セル成型トレイの上部を境界にマルチ被覆材を適応し、
 茎葉部と根圏部を環境隔離する育苗技術。
・発根を抑えるために、光が培地に照射できるような透明トレイ。
・移植後の接ぎ木苗が土壌と直ちに馴染み、健全な根系が形成できると同時に、土壌の特性を
 変えず、堆肥化が可能な生分解性素材トレイ。
・茎全面で接合し、軸心でうけるプラグ・イン接ぎ木法とそれを実現するロボット(5秒/本)
 さらに効率的な接合を促す鞍接ぎ装置(2秒/本)
・負電荷帯電微細水滴(真気)を用いた発根と蒸散作用特性と養生・保蔵・貯蔵への利用。
・根の活性を高めて蒸散を抑えるための底面光照射養生装置(廃熱と光反射技術を用いて従来よりも省エネ)。
特許等知的財産関連の状況 一部取得済み
研究開発の段階 開発研究/事業化研究
その他アピール点 ・プラグ・イン接ぎ木苗の導入、ユーザ探索
・鞍接ぎロボットの開発協力
・果樹の接ぎ木装置の開発協力
・生分解性素材培地の導入、ユーザ探索
・果樹や林業における接ぎ木装置の開発協力
・室内緑化による癒しロボットの共同研究・共同開発・事業相手の探索
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