アグリビジネス創出フェア2004
2004.10.15ステージB
B-32
15:15〜15:30
炭素電極を用いた高効率水中ウイルス除去技術の開発

所属 群馬県
発表者 近藤 康人
【キーワード】
炭素繊維/電解/ウイルス/水処理

【内容】

 我々は、薬剤を使用せずかつ省エネルギー型の水の殺菌方法として、電気化学的集菌システムによる複合電解殺菌技術を開発してきた。この技術は、水溶液中に存在する微生物のゼータ電位が負であることを利用して、正に帯電した繊維状の炭素電極上に集菌することにより除菌し、続いて集菌した炭素電極上の微生物を電解と加熱の併用により殺菌する方法で構成されている。これまでの研究で、すでに水中の細菌類(大腸菌、黄色ブドウ球菌、腸球菌、酵母、フザリウム、枯草菌芽胞など)に関しては高効率の除菌・殺菌を確認している。
 一方、水中には細菌だけでなく人間や植物に対して有害なウイルスが存在している。特に、水耕栽培水や環境水に有害ウイルスが混入した場合、農作物に壊滅的な影響を与える場合もある (例:メロンえそ斑点病)。したがって、水中に存在するウイルスの除去法の確立が大きな課題となっていた。そこで、ポリオウイルスを水中に存在するウイルスのモデルとし、本システムによるウイルス除去に関する研究を行った。その結果、本システムにより水中ウイルスを高効率に除去できることが明らかとなった。今後本システムの農業分野への応用が期待される。
特許等知的財産関連の状況 申請中
研究開発の段階 開発研究
その他アピール点 農業分野への新しい水処理技術として展開できる。
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