|
15：45〜16：00 |
高能率ゲノム走査法によるマーカー・ゲノム分析
| 所属 | ： |
（独）農業生物資源研究所
生理機能研究グループ 上席研究官室 |
| 発表者 | ： |
川崎 信二 |
|
【キーワード】
高能率ゲノム走査法／マーカー分析／ゲノム分析／マーカー育種
【内容】
高能率ゲノム走査法は１セットに４枚のゲルをセットして、１枚のポリアクリルアミドゲルで100レーンの電気泳動を可能にした装置で、一人が１度に400-800サンプルの分析を可能にしている。これとAFLP・SSR・SAMPLシステム等を組み合わせることにより、１日で数百から数千のマーカーの分析が可能である。特に、泳動装置が１セット３５万円程度と極めて低廉であり、記録装置も１眼レフデジカメ等を利用することによりイルミネータ等を加えた２台組のフルセットでも100万円以下で構成が可能である。これを用いたバルク分析では有用遺伝子の近傍のマーカーを極めて短期間に得ることができる他、多数のマーカーによる遺伝子地図の作製も短期間で行うことが可能である。さらには、耐病抵抗性遺伝子等の優良遺伝子をエリート品種に戻し交配で導入する際の手間を大幅に減らすことが可能となる。既に、イネ・オオムギ・ミヤコグサ・ピーマン・シイタケ・クロマツ等で多数の実用化例がある。
実用例
オオムギのゲノムマップ： Hori K, Kobayashi T, Shimizu A, Sato K, Takeda K, Kawasaki S. Efficient construction of high-density linkage map and its application to QTL analysis in barley. Theor Appl Genet. 2003 Sep;107(5):806-13
遺伝子の精密マッピング： Kikuchi S, Taketa S, Ichii M, Kawasaki S.
Efficient fine mapping of the naked caryopsis gene (nud) by HEGS (High Efficiency Genome Scanning)/AFLP in barley. Theor Appl Genet. 2003 Dec;108(1):73-8
|
| ■ |
特許等知的財産関連の状況 |
☞ |
申請中 |
| ■ |
研究開発の段階 |
☞ |
事業化研究 |
| ■ |
その他アピール点 |
☞ |
|
|
|
