2017年10月4日(水)~6日(金)
10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト東7ホール
主催:農林水産省
EXHIBITORS LIST出展者一覧
環境小間位置番号:環 2623  
名城大学・持続可能イノベーション社会創成センター
本センターでは、資源循環型の社会を構築するため、生物機能を活用して温室効果ガスや産業廃棄物を再資源化し、エネルギーや化成品を産み出す基盤技術を開発してきた。今回の出展では、それらの中から、実用化を目指して検討を進めている2つの技術を展示する。

お問い合わせ先

郵便番号 〒468-8502
住所 愛知県名古屋市天白区塩釜口1-501
TEL 052-838-2036
FAX 052-833-7200
URL http://www.meijo-u.ac.jp/research/institute/innovation/

展示内容

出展内容 1)GETシステムは、休耕田や休閑期水田に作成した発酵プールに、稲刈り後に回収した稲わらを14kg/m2以上の密度ですき込み、湛水し、発生するメタンを遮水シートを利用して簡便に回収する技術である。すでに、施与した稲わら1kgから300リットル以上のバイオメタン(メタン濃度は約60%)を生産することに成功し、現在は生産したバイオメタンを安定的に回収・貯留するための技術を開発中である。また、上記の条件で回収したバイオメタンをガスエンジンに直接供給して、実際に発電することにも成功している。2)本研究は光合成産物からエチレンを回収する技術である。シアノバクテリアへ植物由来のエチレン生合成酵素を導入し、バイオエチレンを7.2 g/day の効率で生産し、かつ、エチレン生合成に関与する2種の酵素を局在化させた酵素複合化技術により、3.7倍高いエチレン合成活性を得た。すなわち、経代培養可能な恒常的なバイオエチレン生産系を確立した。
既存の技術との違い 1)既存のバイオマスエネルギー生産技術はインフラ整備や設備の維持に多くのコストがかかり、またエネルギー生産後の残渣の処理が大きな課題であった。しかし、我々が開発したバイオメタン生産技術であるGETシステムは、水田において原位置で発生する稲わらを原料として、微生物の機能によりバイオメタンを生産することから、低コストのインフラレスな技術であり、しかもメタン生産後の残渣はそのまま土壌に還元することから廃棄物の処理問題も発生しない。2)エチレンは石油化学製品材料として重要な工業ガスである。いっぽう、CO2排出削減および脱石油依存社会の実現は急務である。そこで、CO2から光合成的にエチレンを生産するシアノバクテリアを構築し、石油を原料やエネルギー源に用いない、新規なエチレン製造法の基盤技術を確立した。すなわち、シアノバクテリアへ植物由来のエチレン生合成酵素を導入し、得られた組換え体からエチレンを7.2 g /day の効率で得た。
想定される用途 1)生産したバイオメタンをボイラーやガスエンジンに供給して、熱や電力に変換し、農業現場や農村で消費するエネルギーの一部として利用する。
2)石油化学工場等の大規模CO2および廃熱発生源へ光合成細菌培養槽を設置し、CO2を資源としたバイオエチレン生産の工業化を行う。
展示方法
マッチング目的

※アイコン説明

バイオメタンを施設園芸や地域の公共施設のエネルギー源として利用するためのシステム設計を関連する企業とともに構築し、地域の農協や農業法人、自治体の協力を得て、そのシステムを導入する。また、バイオエチレンを生産するシアノバクテリアを大量に、しかも効率的に培養する培養槽を設計、開発することができる企業と連携し、バイオエチレン生産の工業化を達成する。
資料

マッチングアイコン

共同研究相手をみつけるため
製品化のため
改良点を把握するため
技術の移転先をみつけるため
資金提供元をみつけるため
ニーズ側との情報交換